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なむでぃんだより

東京工業大学国際開発サークルIDAcademyのベトナムプロジェクトチームのブログです。プロジェクトの最新情報やベトナム全般に関する情報からメンバーの近況や愚痴まで多彩な内容をお届けします。

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第三回現地調査⑥(ダオケイトン村のノンラー生産家庭)

シンチャオ!最近は、ベトナム語でバイタクと値段交渉もお手の物の加藤です。

ナムディン省ダオケイトン村を離れ、フエ省を経て、ハノイに戻ってきた我々は、明日、ハノイ市近郊(旧ハータイ省)のチュオン村を訪問予定です。チュオン村はノンラーの生産地として全国的に有名で、中でもフオンさんという女性がチュオン村のノンラーを世界に輸出したことで名前が知られています。事前にアポイントを取ることは出来ませんでしたが、突撃でたどり着く事は出来ると思うので、色々お話を聞いて来ようと思います。

さて、本題です。前回、前々回のエントリーでは、ノンラーの生産工程と流通について報告しました。今回のエントリーでは、ダオケイトン村のノンラー生産家庭の状況について書きたいと思います。

そもそも我々が、ダオケイトン村のノンラーに着目したのは、前回までの調査で、村の多くの家庭がノンラーを作っていながら、その収益性が低すぎるのではないか、と思ったのがきっかけでした。

今回、改めて村全体を見て回ってみて、やはりノンラーを作っている家庭はとても多いことが確認出来ました。ザッと見て回った感覚としては、7~8割くらいの家庭がノンラーを作っているというところでしょうか。そして、今回、ノンラー生産家庭を見て回る中で、ある気付きを得ました。それは、「ノンラー生産家庭は、非ノンラー生産家庭に比べて暮らしぶりがよくないのではないか」というものです。往々にして、ノンラーを生産している家庭は、非ノンラー生産家庭(例えば、ノンラー流通業者、各種商店経営など)と比較して、家が古びている、家財道具が充実していない、ということが見て取れたのです。この事について、通訳のNgaさんに「ノンラーを作っている家庭は作っていない家庭に比べて貧しいと言えますか」と聞くと、あまり間を置かず、その通りだ、と答えました。ノンラー作りは時間効率性の悪い仕事で、かつ長時間同じ姿勢で手元に集中するので肉体的にも楽ではありません。考えてみれば、そういった仕事を空き時間にあえてやるということ自体が、ある意味で家計状況がよくないことの証左であると言えるかもしれません。そして、ノンラー生産家庭は農家であることがほとんどです。農家は、田植えや収穫などの繁忙期は長時間田んぼに出ていますが、それ以外の時期にはノンラー作りで現金収入を稼ぐことが多いのです。

ノンラー作りの生産性について、より具体的に理解してもらうために、お話を伺ったある家庭のケースを紹介したいと思います。

Ngoanさん 女性
・2人の娘さん(18歳、16歳)と3人体制でノンラーを生産している。
・Ngoanさんが縫いの前までの工程を担当し、2人の娘さんが縫いを担当している。
・木枠は5個所有している。
・インタビューの前日には、3人で10個のノンラーを生産した。
・部屋には、一昨日生産した分も合わせて20個のノンラーを保管していた。
・3,4日に1回、マーケットに売りに行くか、流通業者の自宅に売りに行く。
・今の時期、Noganさんは1日8時間ノンラーを作り、娘さんは学校がある日は1日4時間(午後2時 - 6時)、ない日は8時間(午前7時 - 11時、午後2時 - 6時)ノンラーを作る。
・ノンラーの売値は1個あたり30,000ドン。(後の調査で分かったことだが、原価は1個当たり10,000ドン弱が相場)
インタビューの前日は学校のない日だったので、3人がフル稼働していたとすれば、3人が1日8時間の労働で約10ドルの利益を得たということになります。


Ngoanさんの家
写真右がNgoanさん、左が娘さん

外から
家の外から


下の写真でNgoanさん以外にもノンラーを作っている女性が二人ほど写っているのが分かります。こういった光景は、村ではとてもありふれています。ノンラーを作る女性が近所の誰かの家に集まり、時におしゃべりを楽しみながら作業をするのです。その様子がどこか牧歌的で、個人的には好きです。その女性らに、「ノンラー作りは好きですか?」と尋ねると、「好きというより、これしか出来ないから」といったネガティブな答えが返ってくるのがお決まりだったりもします。個人的には、今回の調査で、こういった現状に新たに目が向いたのは大きな進歩だったと感じています。




ケニアチームにあやかり、こちらも

おまけ

今回、ダオケイトン村でアテンドしてくれた方を紹介します。

Nga.jpg


Nga Kimさんです。写真の帽子は、いきさつでネタ的に被っているので気にしないであげて下さい。八重歯が印象的なベトナム美人さんですね。彼女は、隣村出身で、現在ハノイのDiplomatic Academy of Vietnamで英語を学ぶ21歳、大学4年生さんです。メンバーのChuの独自の人脈を通じて、今回、彼女に白羽の矢が立ちました。学校外で英語を実践的に使うのは今回が初めての経験ということでしたが、真面目に培ってきた英語力と持ち前の物分かりの良さで、見事な通訳ぶりを発揮してくれました。才色兼備な彼女ですが、唯一の欠点とも言うべきことがあります。好きな俳優が、ペ・ヨンジュンなんです。懐かしい響きですね。

ってか、ヨン様はカッコよくねーだろ。

すみません、口が悪くなってしまいました。何はともあれ、今回の調査ではNgaさんを始め、ほんとに多くのベトナム人の友人、知人、知人と言えない方にまでもお世話になっております。恩返しになる気がほとんどしませんが、このブログでどんどんお世話になった方々を紹介していこうと思います。

こういうふうに知り合いの輪が広がっていくのは、我々の活動の一つの醍醐味だと思っています。

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