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なむでぃんだより

東京工業大学国際開発サークルIDAcademyのベトナムプロジェクトチームのブログです。プロジェクトの最新情報やベトナム全般に関する情報からメンバーの近況や愚痴まで多彩な内容をお届けします。

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第三回現地調査⑧(フエ省のノンラー作りの村々)

 どーも!ナムディンからフエへの移動時に、実は電車内でグロッキー状態だった竹久です。幸いにもフエ到着と同時に体調は治りましたが、薬を投与しなければ危うく天国に行くところでした。ともあれ、前回の加藤のエントリーに書いたように、無事にフエに着いたのです。

 今回の調査におけるフエ訪問の目的は、「フエ省のノンラー作りから、ダオケイトン村でのノンラー作りの収益性向上に繋がるヒントを得る」という事です。こう思ったのは、フエ特産品紀行、ノンラーを作る職人たちという記事を読んだのがきっかけです。この記事から、フエでは観光用の装飾が施されたノンラー、ノンラー工房、多くの村でノンラーを作っている事が分かりました。そこで、ダオケイトン村と、生産工程、流通システム、販売システムの違いを知り、良いものを取り入れようと考えたのです。

ということで、今回のフエ滞在時に行く場所は

・キムロン村
刺繍職人達が住む村として有名。外側に美しい刺繍が施されたノンラー、ノンソアイニュン(Non Xoai Nhung)が特産品。

・ユンダイ村
フエ市の東方、市街地と海岸線との間に広がる田園地帯の中には、ノンラーで生計を立てている人々が住む集落、通称「ノンラーの郷」が点在している。特にノンラー作りをする人が多いことで有名。ここには家族単位ではなく、ノンラーを作る職人を抱える工房がある

・フーカム村
1975年から、フーカム地区でこの仕事をしているヴィン(Vien)さんは、フエだけでなく、北から南まで、ベトナム全土にノンラー用の木枠を出荷している

・ドンバ市場
フエ最大の市場

です。では、順を追って説明をしていきたいと思います。先ずフエ滞在一日目、ホテルに荷物を置き、早速キムロン村に行くことにしました。フエはフォン川を挟んで新市街と旧市街に分かれるのですが、キムロン村は王宮の西側の旧市街に位置します。新市街に位置するホテルから約5kmと少し距離はあったのですが、安さを求めレンタル自転車で行く事にしました(一日レンタで約100円??)

river.jpg

 いざ、Let's GO!!ベトナム人のアテンド、Hienさん、Huongさんに、地元民に方角を聞いてもらいながら、目的地に向かいました。自転車を漕ぐこと30分、キムロン村周辺に着いても、一向にノンラーを作っている雰囲気は出てきません。地元民からは、「昔はノンラーを作っている人がいたが、今は作っている人はいない」という事が聞こえてきました。え、まさか消滅?の二文字が頭によぎりましたが、その後も多くの地元民に執拗に聞き取りを続けました。その結果、ノンラーを作っている家庭を一家庭見つけただけで、残念ながらノンラーを積極的に作っている村を見つける事は出来ませんでした。地元の人たちの話と、私たちが見たものを整理すると、昔はノンラー作りや刺繍職人が多くいたが、収入性が低いため現在はいないという事が分かりました。また地元民からのアドバイスとして、フーカム村ではまだノンラーを多く作っているから、そこに行くと良いと言われました。

 フエに来る前は、

「フエでのノンラー作りは観光用として高く売れるため、収入性が良い」


hat.jpg


と仮説を立てていたのですが、早くもその仮説は違うという事が分かった訳です。と同時に、ノンラー作りとして有名なフエが衰退しているという事は、数年後にはノンラー作りはベトナムから消えてしまうのではないかとも感じました。

 以上の事から、フエのノンラー作りは上手くいっていないと結論することは出来ないが、フエでノンラーが上手くいっていない原因は何か?という事にも重点を置きながらインタビューをする事にしました。そのために、新たな仮説を立てました(これから仮説を検証していきます)。
仮説①:フエは観光地であるため、農村部よりも他の仕事を見つけやすい
仮説②:他の村も同様にノンラーの作り手は減っている
仮説③:フーカム村では何か特別な生産工程、流通システム、販路があり、収益を上げている
仮説④:観光用のノンラーの需要は依然としてある
仮説⑤:フエでは基本的に観光用のノンラーを作っている

 今日はこれでインタビューは終わりかなと思っていたところ、HienさんとHuongさんが、旧市街側にノンラーを作っている村があるという情報を手に入れたという事で、急遽その村へ行く事にしました。その村は新市街から旧市街へ続く、チャンティエン橋を渡りそのまま大きな道をまっすぐ行き、横道に入ったところにあります。

 村に着いてからは先ほど同様に、村人に聞き込みをし、ノンラー作りをしている家庭に見つけました。インタビューの趣旨を簡単に説明し、上記の仮説検証を行うために質問をしました。ここで分かったことは

・昔は多くの人がこの村で作っていたが、現在は村でノンラーを作っているのはこの家庭だけであるという事
・ノンラーを作っている事を他の人に知られたくない
・子供にはノンラーを作って欲しくない、勉強を頑張ってほしい
・ノンラーの需要は減っている、昔はバイクに乗るときに使えたが、交通ルールにより禁止された
・作っているノンラーは、ノンソアン、ノンバイト
・ダオケイトン村とのノンラーの作りの違いは枠組みの数が違う
・販路は、ドンバ市場、タイ

です。という事で、先ほどの仮説は
仮説①:フエは観光地であるため、農村部よりも他の仕事を見つけやすい
→正しい可能性が高いが、他の人が今何の仕事をしているかは不明

仮説②:他の村も同様にノンラーの作り手は減っている
→正しい可能性が高い

仮説⑤:基本的に観光用のノンラーを作っている
→場所による

という風に進化したわけです。まだ完全にフエのノンラーは衰退しているとは結論付けられないですが、この結果を踏まえ、フーカム村、ユンダイ村を調査をしていきます。



おまけ

今回のアテンドの一人を紹介致します。Hienさんです、Vietnam Trade Union Universityで英語とビジネスを勉強する21才です。

hien2.jpg

前回の調査のハノイ滞在時に、日本食屋さんで知り合いました。お店の中で話していて楽しかったので、一緒に飲まないかと誘ったのです。それ以来連絡を取るようになり、今回の調査のアテンドを引き受けてくれました。

非常に明るく、元気いっぱいで、私達年寄りには付いて行けない程パワフルです。前述のエントリーで加藤も述べていましたが、こういった人と人の繋がりが出来たり、広がったりするという事が調査のまた面白いとこでもあります。
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