なむでぃんだより

東京工業大学国際開発サークルIDAcademyのベトナムプロジェクトチームのブログです。プロジェクトの最新情報やベトナム全般に関する情報からメンバーの近況や愚痴まで多彩な内容をお届けします。

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第三回現地調査⑩(フエ省のノンラー作りの村々 - part 2-)

シンチャオ!筋トレで背中のスジを痛めてしまい、若干動きがぎこちない加藤です。今後、ストレッチを入念にすることを心掛けます。

今回のエントリーでは、フエ省で訪れた残りの村々を一気にまとめてご紹介します。

①ミーラム村
この村は、前回のエントリーで述べたノンフエを守る組織が活動を行っている地域ということで紹介を受けました。村には約280世帯があり、その多くの家庭でノンラーを作っているそうですが、その中で組織に加盟しているのは35世帯とのことです。先ずは、組織に加盟していない女性にお話を聞きました。
この女性は63歳で、工場勤務をする娘2人と3人で暮らしています。この女性は基本的に朝から晩までノンラーを作っていますが、視力をはじめ体が衰え始めているので作業が遅く、生産量は1日に1から2個だそうです。売値は23,000ドンから25,000ドンで、一つあたりの原価コストが約7,000ドンとのことなので、ノンラーを1個作ることによる儲けは1ドル弱程度になります。この女性の作るノンラーは、ナムディンのものと違いフレームの数が16本で、葉はやや緑がかっていて、3層全て同じ葉で作られています。

次に、組織に加入している女性の家に行き、お話を伺いました。この女性は、約1年前に組織に加入し、昨年3か月間、講習会を受けたそうです。講習会は先述の組織主導で、村の名人を講師にし、ノンバイト―の作り方と葉の色をきれいにする方法を学ぶそうです。その講習会での技術向上により、ノンラーの買い取り価格が約30%上がったそうです。

②タイホー村
この村はアテンドをしてくれたHuongさんが事前に調べた時に名前が出てきていて、フエで聞き取りをしてるときにも何回か著名なノンラー生産地として名前が上がりました。
訪れて初めて知りましたが、この村では主にノンラケ―を作っています。ノンラケ―はノンラーの一種で、基本的に1層から成り、使用する葉も違います。聞き取りによると、過去にはノンバイト―なども作っていたそうです。ノンラケ―の売値は約20,000ドンで原価は約7,000ドンだそうです。

タイホー1
ノンラケ―を作る女性


タイホー2
ノンラケーの葉。大きくて固く、ツヤがある。



③ユンダイ村
以前のエントリーにもある通り、この村では家族単位ではなくノンラーを抱える工房のようなものが存在するらしい、という情報を得ていました。村に着き、ノンラーを作っていたある家庭にお邪魔しました。
この家庭では、ノンバイト―とノンラーサンを作っており、売値はそれぞれ30,000ドン(原価6,000ドン)、40,000ドン(原価5,000ドン)との事でした。どちらも1日の最大生産量は3つ(作業時間は約9時間)で、生産は、バイヤーから伝えられる需要に合わせて行っているようです。
工房について聞いたところ、農業が忙しくない5月から8月にかけて季節限定でやっているそうです。6から8人のグループをいくつか作り、それぞれが得意な作業を分担して担当し、生産効率を上げるそうです。また、その季節は日差しが強いのと観光客が多いことが理由で値段がそれぞれ10,000ドン程上乗せされるそうです。


ユンダイ1
お話を聞いた家の外観


ユンダイ2
少し湿らせた葉を手で開く




今回、紹介した村々はフエ市内からだいぶ離れており車で1時間程かかります。同じフエ省の中でもやはり暮らしぶりは市内と郊外ではだいぶ違い、これらの村々の周囲は田園風景という感じでした。ユンダイ村で訪れた家の外観を見れば分かるように、家は古びていて、やはりフエ市内の家庭よりも平均的に貧しいのだろうな、という印象を受けました。フエ市内に近い村では、ノンラー生産者の減少が著しい一方、ユンダイ村などでは今でも村の約8割くらいの家庭がノンラー作りをやっているそうです。この事実が物語っているのは、やはり職の少ない農村部、都市周縁部の人々にとっての貴重な収入源としてのノンラー作り、ということではないでしょうか。


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